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福井県おおい町の小学校です。 日々の様子をお伝えします。

2009年11月2日月曜日

思えわず夢中になりました

 今日の全校朝礼で絵本の読み聞かせをしました。読んだ絵本は,斎藤隆介の作品で「花さき山」です。 山菜をとりにいった,あやは山ンばに出会います。やさしいことをひとつすると美しい花がひとつ咲くという感動の物語。「花さき山」は,実際にあるわけではないのですが,つらいのをしんぼうして,自分のことよりまわりの人のことを思った時,やさしさとけなげさでそっと花が咲く。人の心の中にあるそんな山が「花さき山」です。人を思いやる心,弟・姉妹を大切に思う心が伝わってくる,そんなあたたかい作品です。この絵本は滝平二郎の切り絵もすばらしいです。3年生の国語の教科書に,同じ作者の「モチモチの木」があります。「花さき山」とあわせて一度読まれてはいかがですか。
 先月の24日の読売新聞に「全国世論調査で,この1か月間に本を1冊も読まなかった人は前年調査より7ポイント増えて53%」という記事がありました。読書をしない人が増えているようです。読書嫌いの人が増えているという訳ではないでしょうが,読書をする時間が無くなっているのでしょうか。でも,子どもの時から読書に親しみ,読書好きな子どもに育てることは大事なことだと思います。
 子どもを読書好きにするのには,読み聞かせがとても効果があるそうですが,お父さんやお母さんが読書をする姿を子どもに見せるのも,子どもを読書好きにするとても良い方法なのです。子どもは親の姿を見ています。お父さん,お母さんが本を楽しそうに読んでいると,子どももまねをしてみたくなるものです。10月27日~11月9日は読書週間です。ちょうど今がそうなので,仕事でお疲れとは思いますが,この期間の一日でもいいですから,テレビのスイッチを30分だけでも切って,家族で本を読まれてはどうでしょうか。一度本のおもしろさを知ってしまうと結構はまって夢中になることもあります。ちなみに今年の読書週間の標語は「思わず夢中になりました」なんです。
 学校では,現在4名の方に「読み聞かせボランティア」としてお世話になり,すべての学年学級で読み聞かせをしてもらっています。朝の忙しい時間にもかかわらず学校に来ていただいて,子どもたちが読書好きになる手助けをしていただいているのです。ありがとうございます。また,おおい町立図書館にはお世話になって一ヶ月ごとに各学級に30冊~40冊の本をお借りしています。毎月新しい本が届くので子どもたちは楽しみにしています。