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福井県おおい町の小学校です。 日々の様子をお伝えします。

2013年5月1日水曜日

5月号


5月を健やかに
                                          
 『目には青葉 山ほととぎす 初鰹』 山口素堂 作
 この句は,山は青葉若葉が美しく照り輝き,ほととぎすが鳴いている・・・初夏の季節を歌ったものです。立夏を迎えると山野に新緑が目立ちはじめ,爽やかな風が夏の気配を感じさせるようになります。子どもの成長を感じる上でもとてもよい時期となります。
 毎朝,学校の玄関で子どもたちが元気に登校してくる様子を見ているだけで,子どもたちからたくさんのパワーをもらい,とてもうれしなります。

 さて,新学期が始まって1ヶ月を過ぎると,子どもたちは学校生活にも一通り馴染んできます。各御家庭では先生や友だちや学級の雰囲気,授業などの様子についていろいろと話題が増えてくることと思います。また,そうでなくては困ります。つまり,お子さんが親に何でも話せる関係はとても大切なことです。時に明るい話題で盛り上がったり,逆に暗いニュースで落ち込んだりすることを通して,親子で成長していく姿は,実に望ましい家族の姿でもあり,当たり前の家庭生活の有り様でもあります。

 特に,親子で一緒になって考えるということは大変重要なことです。
でも,あくまでも主人公は子どもです。例えば,学校で不都合なことがあり,子どもが憤慨した口調で親に話し出したとします。親としては,子どもの言い分に共感しながらも冷静に受け止め,おかしいなと思うことがあれば教師や関係者に尋ねてみるということが大事ではないでしょうか。事実を確認した後,教師と一緒になって適切な指導ができればと思います。

 親の方が主人公になってしまい,冷静さや客観性を失って子どもと同じ目線や思考で,子どもの言いなりになっては,大事なことを見落としてしまいます。子どもの言い分をよく聞くことはとても大切なことですが,社会性や一般常識を心に置き,大人としての品性や適切な対応を見失ってはならないと思います。

 常日頃から,いつも親子の会話を絶やすことのない,温かな家庭環境作りこそが,子どもの成長を確かにしていくと考えています。
学校では,子どもの「よいところ」「頑張っているところ」にしっかりと目を向け,子どもたちをたくさん褒めてあげたいです。

 4月末のPTA総会でもお話をいたしました。学校では「お家でお父さんお母さんの言うことを聞きなさい」と伝えています。御家庭では「学校では先生の言うことを聞きなさい」と伝えていただき,御家庭と学校がしっかりとスクラムを組んで,信頼し合って子どもたちを育てていきたいです。

 また,5月は季節の変わり目でもあり,疲れも出る頃です。どうぞ,お子さんの心身の健康状態にも気を配ってあげてください。