夢・希望をもって
『めでたさも ちゅう位なり おらが春』 小林 一茶 作
新しい年を迎えました。暮れからひいた風邪にお正月も半分ぼおっとした状態でしたが,その他は何事もなく穏やかで,この春は飛び切り良いほうでもなく悪いほうでもない,ちゅう位の春を迎えています。
さて,謹んで初春のお慶びを申し上げます。
昨年は,保護者や地域の皆様には,学校行事の体育大会やマラソン大会,音楽会や講演会などに多くの方の御参加や御声援をいただき,子どもたちのやる気を高めてくださいました。心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
ところで,冬休みに入る前に,子どもたちに3つの宿題を出しました。「事故にあわないこと」「家族の一員としてお手伝いをすること」そして「年の初めには○○を頑張りたい,○○になりたいと夢や希望を心にえがきましょう」と。
始業式には,みんな元気に登校してくれました。お手伝いは,まあまあ進んでできたようです。そして,3つ目の宿題。年の初めには,今年の目標や夢・希望をそれぞれ心に刻んでくれたようです。
子どもたちは,新しい年を迎え,今年こそはという気持ちが大きく膨らんでいます。今,日本を代表するスポーツ選手も,小学生時代に将来の夢を思い描いていたそうです。ミラン入りした本田圭佑選手は「世界一のサッカー選手になる」という目標を決めていたそうです。香川真司選手は,4年生の時に「サッカー選手になる,ワールドカップに出る」と文集に書いたそうです。また,イチロー選手は「一流のプロ野球選手」に,水泳の北島康介選手は「オリンピックに出る」という夢があったそうです。そして,今,4人は夢がかない,世界の舞台で活躍しています。
では,どうして夢がかなったのでしょう。
① 夢や目標をずっと持ち続けていた。
② 夢や目標に向かって努力し続けてきた。
本田選手は,「世界一になるには,世界一練習しないとダメだ」と作文に書いたそうです。イチロー選手は,360日は激しい練習を続けました。
そして,
③ 心を磨いていた。
ということです。サッカーや野球の技術だけでなく,辛い練習にも耐える心や我慢する心,素直な心や感謝する心,そういう心を磨いてきたということです。ニュースやインタビューでの周りの人への感謝の言葉がそのことを表していると思います。「夢は見るものではなく,かなえるもの」となでしこジャパンの澤穂希選手は言っています。途中で嫌になってやめてしまいたいと思うことがあるかもしれません。でも,「やればできる」と信じ,努力を続ける人になってほしいと思います。
いよいよ,3学期のスタートです。