読書のすすめ
『おりとりて はらりとおもき すすきかな』 飯田蛇笏 作
10月に入りました。朝夕の風は涼しく,道端のすすきの穂も風に吹かれて,秋の気配に辺りは満たされています。このすすき,見た目は軽く,重さなど感じさせないようですが,手に取ると意外とずっしり重いという句です。
「実りの秋」子供たちもずっしりと充実した日を送ってほしいと願います。
「実りの秋」子供たちもずっしりと充実した日を送ってほしいと願います。
さて,『校内体育大会』では,皆様に大変お世話になりました。途中で降った大雨に,一時競技を中断いたしましたが,どの競技もやり抜きたいという児童・教職員の熱い思いに,申し訳なくも,PTA綱引きだけをあきらめて,何とかその他の全種目をやり遂げることができました。保護者,地域の皆様には雨の中をじっと待ってくださり,その後の競技には,大きな声援をくださり,本当にありがとうございました。子供たちにとっては,思い出に残る体育大会となりました。
ところで,全国学力学習調査の結果分析を6年生保護者の皆様へお渡ししたところですが,本校児童の学校や地域の図書館利用は,半数以上が月に1~3回,4人に一人は年に数回しか利用していないという残念な結果となりました。学校では,朝読書や学級読書の日等の取り組みをしています。また,読書ボランティアの方には,毎月読み聞かせもお世話になっています。
けれども,読書を苦手にしている児童もいると思います。そんな人には,次のことを実行してみてほしいと思います。
①薄い本や読みやすい本を読む
厚い本や文字がびっしり書かれている本,難しい言葉が遣われている本が優れた本と は限りません。最初は,挿絵があったり,少し大きめの文字で書かれたりしている本を 選んでみてはどうでしょうか。1冊読めば,読んだという達成感が味わえ,また次を読 んでみたいと思うのではないでしょうか。
②手元に本を置いておく
私はいつも本を持ち歩いています。ちょっとした時間の空きに読むことができるから です。手の届くところに本があれば何度も本を目にしますし,手に取りやすいと読む気 になると思います。時間がなくて…という人もいますが,5分,10分の時間を積み重 ねれば,本は充分読むことができます。
③自分が好きなこと,興味があること,関心をもっていること等の本を選ぶ
例えば,スポーツで好きな選手がいればそれに関する本を選ぶ,好きなものであれば 最後まで読むことができると思います。
読書する人は,言葉が増えて,学習する力も向上します。本郷小学校の児童が読書に親しみ,学習する力と共に豊かな心をもった人に育つように,さらに読書をお勧めしたいと思います。
最後に長田弘さんの詩を紹介します。
『世界は一冊の本』
本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。
書かれた文字だけが本ではない。
日の光,星の輝き,鳥の声,
川の音だって,本なのだ。
(まだまだ続きます)
読書の秋。いろいろな本との出会いを大切にしてほしいです。