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福井県おおい町の小学校です。 日々の様子をお伝えします。

2012年12月2日日曜日

二学期のまとめの時期に

  先日,早朝,屋外に駐車していた車の窓に霜が降りていたのに驚き,気温を測ると6℃。雪が舞う時期まで今少し日の経過を要するかなと思っていましたが,寒い冬の到来もそんなに遠くないようです。例年,この時期になるとインフルエンザの流行が心配されますので,お子さんの健康管理には十分な御配慮をお願いします。(関連の内容をホームページにもアップしていますので御参照ください。)そして,お子さんが心身ともに健康な状態で二学期のまとめができることを願っています。
  さて,今月4日から10日までは人権週間です。1948年12月10日,国連で「世界人権宣言」が採択されたことを記念して,毎年12月10日が「世界人権デー」と定められました。我が国では,12月10日までの1週間を人権週間として,人権尊重を訴える取り組みが全国で行われます。
 私たちの身の周りを「人権」というキーワードで捉え直してみると,何気なく過ごしている日常生活の中に,さまざまな人権問題が存在することに気づきます。一人ひとりの人権が保障されなければ幸せで安心な生活ができません。
 人権教育とは,自分を大切にすることと,他者を大切にすることを教えることです。簡単に言えば,自分の嫌なことは人にしない,自分が嬉しいことを人にしよう,ということを児童に教え続けることだと考えます。本校では年間を通して人権に関するさまざまな教育活動をしています。特に,人権週間中とその前後に集中して実施しています。今日(2日)は,保護者の皆さんに人権に関する授業の参観や劇団『民話芸術座』による「寝太郎物語」の観劇をお願いして,児童と一緒に人権や生き方について考えていただきました。また,今月7日(金)には人権集会を実施して学級ごとの人権目標とその実践報告をしたり,全校児童による集団遊びをしたりして,児童の人権意識を高める取り組みを行う予定です。
  ところで,本校では年間を通して児童に豊かな心を育むために挨拶指導を重点的に取り組んでいます。「たった一言が人の心を傷つけ,たった一言が人の心を温める。」という言葉をよく耳にしますが,挨拶もまた人の心を温める一言です。明るく元気の良い挨拶を相手にすると,相手は嬉しくなります。「私はあなたを認めています,大切にしています。」という気持ちが相手に伝わるからだと思います。逆に,相手から挨拶をされても自分が挨拶を返さなかった場合は,「私は嫌われているのかな?無視されているかな?」と相手は感じ,きっと寂しい思いをするはずです。その意味で,挨拶は人権尊重の第一歩だと言えます。御家庭でも,お子さんがいつでも気持ちの良い挨拶ができるように御指導をお願いします。保護者の皆さんも大人の責任として範を示していただければ,やがてお子さんはそれに倣うようになると思います。
  先日,校内の教職員の研修の場でも,教職員自身の人権感覚や人権意識が日常の自身の態度や言葉に浮き彫りになることを肝に銘じ,自らの人権感覚を磨き,人権意識を高めるよう努力しようと確認した次第です。