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福井県おおい町の小学校です。 日々の様子をお伝えします。

2014年6月2日月曜日

6月号

歩み続ける
                                              
 『分け入っても 分け入っても 青い山』 種田山頭火 作

ただひたすら,志を成就するために私は歩く。あてどなくさすらい歩く。分け入った山は生い茂る新緑が一層鮮やかであるが,私が人生で求めるものは未だ見つからず,行き着く先も見えてはこない。それでも私は,この青い山を分け入って歩み続けずにはいられないという,山頭火の句です。

 6月に入りました。ちょうど,1学期の半分が過ぎたところです。
 5月下旬に「自転車教室」を開いたところ,外部から指導に来てくださった方が,
「本郷小は大勢なので気合を入れてきたけれど,みんな,真剣に話を聞き,しっかりとル ールを守りながら参加していたことに驚いた。」
とおっしゃいました。
 また,月末のプール清掃では5・6年生たちが一所懸命に取り組んでくれました。26年度がスタートして2か月経ち,どの学級も落ち着いて学習に取り組んでいます。子どもたちの真剣に取り組む姿がとてもうれしいです。

学校では,めざす児童像,学校像をもとに日々取り組んでいますが,山頭火の句のようにまだまだ歩み続けていかなければなりません。けれども,少しずつ少しずつめざすところに近づいているように感じています。

さて,6月23日はオリンピックデーです。2020年には東京でオリンピックが開催されますが,1964年の東京オリンピックでは,「東洋の魔女」と呼ばれる女子バレーボールチームが強豪ソ連(当時)を破り,金メダルを獲得しました。その時監督であった大松さんは,「辛い練習を続けることによって必ず良い結果が出る」と選手たちに言い続けたそうです。そして,その時監督が使った「為せば成る」という言葉が有名になりました。この言葉は,そもそも中国の古い書物にあった言葉だそうですが,日本では江戸時代に上杉鷹山が,人間その気になってやればどんなことでもできると示した歌「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 為さぬは人の為さぬなりけり」として有名です。

何かに挑戦しようとしたとき,それは無理だからやめておこうと諦めてしまえば何にもなりません。オリンピック選手は「とても無理だな」ということに挑戦したからこそ,国の代表となることができ,金メダルを手にすることもできたのでしょう。それには人の何十倍もの努力があったに違いありません。何回失敗しても繰り返し挑戦し続ける強い意志が良い結果を生むのです。

今,子どもたちは,6日に行われる球技大会に向けて練習を重ねています。繰り返し繰り返し,諦めず練習を重ねている子どもたちに,「為せば成る」は勇気を与えてくれる言葉です。
また,クーベルタン男爵が「オリンピックは勝つことでなく参加することに意義がある」といったのは,勝負にこだわるより,そこに参加する選手の姿勢や生き方に意義があるということだと思います。

前向きに積極的に歩み続ける本郷小学校児童であってほしいです。


5月31日には,資源回収と奉仕作業が行われました。大変暑い中での活動でしたが,保護者や地域の皆様の御協力をいただき,無事終えることができました。本当にありがとうございました。
子どもたちは皆様に支えられて,1学期後半も頑張ってくれることと思います。