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福井県おおい町の小学校です。 日々の様子をお伝えします。

2015年3月2日月曜日

3月号

ほめる

 『山路来て何やらゆかしすみれ草』 松尾 芭蕉 作
 
 3月は,春の始まりです。暖かな日が少しずつ増えてきて,山道ではなく河原の土手にすみれ草を見つけるのも,そんなに先ではないと思います。

 さて,2月の終わりに新1年生の体験入学がありました。
 1年生と5年生がそれぞれ新1年生を歓迎し,もてなしてくれました。1年生は,校舎内を案内したり遊びやプレゼントを準備したりして,5年生は,工夫したスタンプラリーで,新1年生を楽しませてくれました。
 平成26年度も残りわずかとなりましたが,どの学年の子どもたちもこの1年間で大きな成長を見せてくれています。本当にうれしいことです。
そして,6年生はいよいよ卒業を迎えます。様々な学習や体験を通してここまで成長してきました。けれども,これからが大切です。『玉磨かざれば光なし』という言葉があります。どんなに優れた才能や資質を持っていても,学問に励み努力を積まなければ立派な人間にはなれないという意味です。

子どもは素晴らしい可能性を秘めている原石です。その原石を光り輝くようにするには,本人の努力はもちろんですが,教師や親の及ぼす影響も図りしれません。取り分け御家庭では,親からの影響は大きいので,親の子どもへのかかわり方が重要となります。子どもへの関わり方としては,とにかく愛情を持ち続けることが大事だと思います。愛情の表し方は様々ありますが,先ず子どもを「ほめる」ことです。今できていることや伸びたところを見つけてほめることです。当たり前のことでよいのです。大事なことは,その子自身を認めてほめることです。ほめられることによって,子どもの心に変化が生まれてきます。「物事に前向きに取り組む」「自分は大切な存在だと思える」「自分に自信が持てる」「気持ちが安定し,学習意欲が高まる」など,ほめることの効果はいろいろとあり,子どもの心身の豊かな成長を促すことに繋がります。ですから,私たち大人は,意識して子どもをほめることが大切だと言えます。

ほめることは大切と頭では分かっていても,忙しさの中でほめるタイミングを逃していることも多いかもしれません。また,このくらいできて当たり前と大人の目線で決めつけて,子どものことをほめていないこともあるのではないでしょうか。
どうか,中学校へ進学された後も,今まで以上に,優しさと厳しさを兼ね添えた深い愛情で,お子さんの成長を支えていただきたいと思います。


最後になりましたが,保護者の皆様,地域の皆様には,この一年間,大変お世話になりました。皆様のおかげで,子どもたちはいろいろな経験を重ね,大きく成長することができました。これまでの御協力に感謝いたします。本当にありがとうございました。